50以上の国や地域から約300の動物園や水族館が加盟する民間団体で、スイスに本部がある。動物の飼育環境の向上などを目的に設立され、希少動物の種の保存にも取り組んでいる。国内からは日本動物園水族館協会のほか、上野動物園(東京)、大阪市天王寺動物園など単独で加盟している施設もある。加盟していると、世界各国の動物園や水族館とのネットワークを構築、希少動物に関する情報が得られやすくなるなどのメリットがある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
世界の約50の国と地域から300を超える動物園や水族館、関連団体や企業が加盟する国際団体。略称WAZA。本部はスイスのグラン。動物園や水族館の維持、動物の飼育環境の向上、種の保存計画の策定、動物の取扱いに関する倫理規定の策定などを目的として設立された。WAZAは加盟する施設間における世界的ネットワークを担っており、共同繁殖やブリーディングローン(繁殖のための動物の貸し借り)を図る点で重要な基盤を提供している。1935年創設後に一時とだえたが、第二次世界大戦後の1946年にIUDZG(International Union of Directors of Zoological Gardens、国際動物園園長連盟)として再興された。これが現在のWAZAの母体である。2000年に改組し、名称も世界動物園水族館協会に変更された。WAZAに加盟するには、WAZAの定める動物の福祉、倫理規定に同意するとともに、既存の加盟2施設から推薦を得られることが条件になっている。
日本の施設では、ふくしま海洋科学館(福島県)、千葉市動物公園(千葉県)、上野動物園(東京都)、多摩動物公園(東京都)、横浜市緑の協会(神奈川県)、東山動植物園(愛知県)、大阪市天王寺動物園(大阪府)が個別に加盟しているほか、日本動物園水族館協会(JAZA)が加盟している。
2015年(平成27)4月、WAZAは日本で行われているイルカ追込み漁による捕獲を残酷な方法と非難し、JAZAに対して、この漁法で捕獲されたイルカの入手をやめるように勧告、同時にJAZAのWAZA会員資格を停止処分とした。JAZAは理事会での投票を経て、イルカ追込み漁による入手禁止を決定した。また、会員施設が追込み漁で捕獲されたイルカを購入した場合、除名処分にすることを明らかにした。これにより、2015年7月にWAZA会員資格の停止処分は解除された。
[編集部]
(2015-5-21)
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