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世界図 せかいず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世界図
せかいず

インドの古代仏教の宇宙論に基づいた世界の図。仏教の世界説は須弥山を中心に九山八(くせんはっかい)があり,外海には四大州があり,南大州は人間が住む閻浮提である。須弥山の頂上は忉利天といい,三十三天が住み,中腹には四天王がいる。日月は須弥山を中心に同一軌を回る。この世界を小世界と称し,小世界が多数集まって三千世界(三千大千世界)を構成するとされた。日本では推古20(612)年に百済渡来人に須弥山形を築かせ,斉明3(657)年には飛鳥寺の西方に須弥山像をつくり盂蘭盆会(→盂蘭盆)を催し,同 5年にも甘橿丘の東の河原に須弥山をつくり蝦夷を饗したことなどが知られる。インドのバールフットの欄楯に遺例があり,日本のものでは東京国立博物館の石造須弥山,法隆寺玉虫厨子台座に描かれた須弥山図と,法隆寺の五重塔下の塑造須弥山,東大寺大仏の蓮弁に線刻で表された毘盧遮那仏の蓮華蔵世界図などが著名。(→仏教美術

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世界大百科事典内の世界図の言及

【絵図】より

…〈行基図〉であると否とにかかわらず,いずれも大型の官撰図から派生したものに相違ないが,古代・中世の日本全図については〈行基図〉の項を参照されたい。 同じく地図とはいっても,世界図は国土内部すなわち既知空間を描く地図とちがって未知の空間を対象とするものであり,世界像の確立が前提となる。その点日本では独自の世界像の誕生が見られず,仏教の伝来とともに宇宙像・世界像をそれが説くところにゆだねることになった。…

※「世界図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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