中ノ岳(読み)なかのたけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中ノ岳」の意味・わかりやすい解説

中ノ岳
なかのたけ

新潟県中南部にある越後三山只見国定公園(えちごさんざんただみこくていこうえん)中の山。越後三山(魚沼(うおぬま)三山)の主峰の一つ。八海山(はっかいさん)、中ノ岳、駒(こま)ヶ岳と続く三山は、南・北魚沼郡の境をなし、中ほどにあたる中ノ岳はその最高峰で、標高2085メートル。お月山(つきやま)とも愛称されている。山体は接触斑糲(はんれい)岩からなり、山容は丸みを帯びた女性的な山で、生姜(しょうが)畑とよばれるお花畑があり、眺望がよい。登山道は尾根伝いの縦走路が主体であるが、三国(さぐり)川の十字峡から登る五十沢(いかざわ)口から日帰りもできる。

[山崎久雄]


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