ペテガリ岳(読み)ペテガリダケ

デジタル大辞泉 「ペテガリ岳」の意味・読み・例文・類語

ペテガリ‐だけ【ペテガリ岳】

北海道中南部、日高山脈にある山。標高1736メートル。急斜面のある独立峰として日高山脈随一名山
[補説]語源は、「ペツ・エ・カリ」(川が・そこで・曲がる)が転訛したともいわれる。

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日本歴史地名大系 「ペテガリ岳」の解説

ペテガリ岳
ぺてがりだけ

日高山脈中央南部に位置する山。標高一七三六・二メートル。静内しずない町と十勝支庁大樹たいき町にまたがり、日高山脈襟裳ひだかさんみやくえりも国定公園のうち。頂上を中心に山脈主稜の北西―南東方向と東西方向に四本の稜線をもち、西尾根は日高側に長く下る。頂上部を遠望すると見事な三角形で、山容は日高山脈で随一の秀峰。山脈中軸帯を占める片麻岩ミグマタイトからなり、北東の斜面に三つのカール(圏谷)地形が認められる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ペテガリ岳」の意味・わかりやすい解説

ペテガリ岳 (ペテガリだけ)

北海道日高支庁新ひだか町の旧静内町十勝支庁大樹町との境界にある山。標高1736m。日高山脈のほぼ中央に位置し,日高側の静内(しずない)川と十勝側の歴舟(れきふね)川の水源をなす。浸食の進んだ鋭い山ひだが雁行し,三つのカール地形がみられることで知られる。岩石はミグマタイト(融合岩)からなる。無名峰であったが,1930年ころ付近を流れる川の名をとって命名された。まわりの峡谷はすべて険しく,登頂は困難であったが,現在は林道や山荘が整えられ,登山路も完備している。旧静内町高見から入るコースが順路。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペテガリ岳」の意味・わかりやすい解説

ペテガリ岳
ペテガリだけ

北海道日高山脈中央部にある山。標高 1736m。新ひだか町大樹町の境界にあり,頂部は急斜面の独立峰を形成する。山頂の北東斜面にある更新世の氷河によって生じた 3本の圏谷カール)は,日高山脈にある圏谷のうち最南部に位置するもの。山の地質は,日高変成帯と呼ばれる混成岩類および片麻岩類などからなる。日高山脈襟裳国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペテガリ岳」の意味・わかりやすい解説

ペテガリ岳
ぺてがりだけ

北海道中南部、日高山脈(ひだかさんみゃく)の中央、日高振興局管内と十勝(とかち)総合振興局管内の境界にある山。標高1736メートル。混成岩や片麻岩などの変成岩からなり、山頂付近の北東側に三つのカール(圏谷)がみられる。日高の代表的名山であるが、山脈最奥部に位置するため登攀(とうはん)路の長いことで知られる。十勝側からは中ノ川、日高側からは静内(しずない)川の河谷から入り、尾根伝いに登るが、登山は専門家でないと容易でないコースである。

[柏村一郎]

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百科事典マイペディア 「ペテガリ岳」の意味・わかりやすい解説

ペテガリ岳【ペテガリだけ】

北海道,日高山脈中央部にある山。標高1736m。山体は浸食され,山ひだは雁行(がんこう)し,カール地形がある。岩石はミグマタイト。静内町(現・新ひだか町)奥高見から登山路がある。

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