20世紀日本人名事典 「中城ふみ子」の解説 中城 ふみ子ナカジョウ フミコ 昭和期の歌人 生年大正11(1922)年11月25日 没年昭和29(1954)年8月3日 出生地北海道帯広市 本名中城 富美子 学歴〔年〕東京家政学院卒 経歴在学中、池田亀鑑に作歌指導を受ける。昭和17年結婚、26年離婚。この間、22年「新墾(にいはり)」「辛夷(こぶし)」に入会。「女人短歌」「潮音」会員。26年「山脈(やまなみ)」創刊とともに同人。27年乳がんの手術をうけ、その心情を率直に歌った短歌「乳房喪失」が29年「短歌研究」第1回五十首詠に1位入選し一躍注目される。歌集に、中井英夫によって編まれた「乳房喪失」「花の原型」がある。渡辺淳一の小説「冬の花火」のモデルにもなった。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「中城ふみ子」の意味・わかりやすい解説 中城ふみ子なかじょうふみこ(1922―1954) 歌人。北海道帯広市の出身。東京家政学園卒業。本名野江富美子。乳癌(にゅうがん)のため1954年(昭和29)札幌医大に入院。入院中『短歌研究』の第1回五十首詠に応募し、『乳房喪失』が入選。奔放な生への情熱と、非情な自己客観が騒然たる反響をよび、のち渡辺淳一によって小説化された。入選4か月後、31歳で永眠。帯広に歌碑がある。[菱川善夫] 音たかく夜空に花火うち開きわれは隈(くま)なく奪はれてゐる『『現代歌人文庫4 中城ふみ子歌集』(1981・国文社)』▽『菱川善夫著『鑑賞中城ふみ子の秀歌』(1977・短歌新聞社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中城ふみ子」の解説 中城ふみ子 なかじょう-ふみこ 1922-1954 昭和時代後期の歌人。大正11年11月25日生まれ。東京家政学院在学中に池田亀鑑(きかん)に師事する。乳癌(にゅうがん)の再手術で入院中の昭和29年4月「短歌研究」第1回50首詠に応募していた「乳房喪失」が1位に入選。歌集になった直後の8月3日死去。31歳。翌年歌集「花の原型」が刊行された。北海道出身。本名は野江富美子。【格言など】失ひしわれの乳房に似し丘あり冬は枯れたる花が飾らむ(「乳房喪失」) 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
367日誕生日大事典 「中城ふみ子」の解説 中城 ふみ子 (なかじょう ふみこ) 生年月日:1922年11月25日昭和時代の歌人1954年没 出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報 Sponserd by