中性子と物質の相互作用過程は種々あるが,それらを利用することによりいろいろな検出器がつくられている.物質との相互作用には,
(1)核変換反応により生じる粒子が検出可能なもの,すなわち,(n,α),(n,p),(n,γ),(n,f)反応などで生じるα粒子,陽子,γ線,核分裂生成物(f)を検出する場合,
(2)核変換反応により生じる放射性同位体の放射線が検出可能である場合,
(3)中性子弾性散乱の結果生まれた反跳粒子が荷電粒子であり,検出可能である場合,
などがある.それらの反応過程を起こすのに必要な物質と,その結果生じた現象を測定する手段を備えたものとして,BF3 計数管などのガス入り計数管,(n,γ)反応を利用した熱中性子用シンチレーション検出器,高速中性子のエネルギーと方向の両方を測定することのできる原子核乳剤,熱中性子に対して検出効率の高い半導体検出器,金ぱくなどをある一定期間,中性子束にさらし,生じた放射能を測定して中性子束の量を知る放射化検出器などが用いられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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