デジタル大辞泉 「中日新聞」の意味・読み・例文・類語
ちゅうにち‐しんぶん【中日新聞】
[補説]中日新聞の部数の推移
2010年…270万部
2011年…268万部
2012年…266万部
2013年…264万部
2014年…253万部
2015年…245万部
2016年…245万部
2017年…236万部
2018年…227万部
2019年…219万部
2020年…208万部
2021年…197万部
2022年…188万部
2023年…180万部
(各年の下期平均部数)
名古屋市の中日新聞社が発行、おもに中部地方全域で購読されている日本最大のブロック紙。名古屋の二大有力紙『新愛知』(1888年創刊)と『名古屋新聞』(1906年創刊)が1942年(昭和17)9月1日に合併し、『中部日本新聞』として発足、1965年(昭和40)題号を『中日新聞』に変更した。第二次世界大戦後、新聞製作全般にわたる技術革新を率先採用、意欲的な新聞づくりを続け、中部地方最大の有力新聞に発展した。1967年、東京新聞社から新聞発行の営業権の譲渡を受け『東京新聞』の発行本社ともなる。1971年、社名を中部日本新聞社から中日新聞社に変更、名古屋本社のほか北陸本社(金沢市)、東京本社、東海本社(浜松市)の4本社制とした。金沢で『北陸中日新聞』、東京で『東京新聞』のほか、『中日スポーツ』『東京中日スポーツ』『日刊県民福井』を発行している。共同通信社に加盟する一方、中部地方や関東地方に幅広く支社、支局の取材ネットワークを構築するとともに、海外にもワシントン、ロンドン、パリ、モスクワ、北京など13都市(2010)に支局を設置し、独自記事による充実した紙面づくりを行っている。『中日新聞』は販売部数において愛知県で圧倒的なシェアを誇り、三重県、岐阜県でもトップである。販売部数は、朝刊約270万7000部、夕刊約55万6000部(2010)。日本ABC協会に加盟する一般紙『中日新聞』『北陸中日新聞』『東京新聞』の合計部数は、朝刊約335万7000部、夕刊約81万部(2010)。
[高須正郎・伊藤高史]
愛知,岐阜,三重3県を中心に東海・北陸地方,長野県南部を配布地域とするブロック紙。1942年,戦時新聞統合で名古屋の二大紙《新愛知》と《名古屋新聞》が合併して《中部日本新聞》を創刊,65年《中日新聞》と改題した。1960年金沢で《北陸中日新聞》を創刊,現在は両本社をファクシミリで結んで紙面を制作,発行している。第2次大戦後,いち早くカラー印刷の研究・開発にとりくみ,新聞制作の近代化をはかるとともに,経営管理システムの合理化にもとりくみ,新聞界をリードしてきた。54年《中日スポーツ》,56年《東京中日スポーツ》を創刊したほか,67年には東京新聞社を合併(《東京新聞》)。81年には浜松でもファクシミリで紙面を電送し印刷発行するなど,中日新聞社は名古屋,北陸(金沢),東京,東海(浜松)の4本社を有し,関東,中部,近畿にまたがる広域紙に発展している。中日グループの新聞の総発行部数は日本第4位で,83年現在285万6124部。またプロ野球中日ドラゴンズの親会社でもある。
執筆者:春原 昭彦
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