ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中村メイコ」の意味・わかりやすい解説
中村メイコ
なかむらメイコ
[没]2023.12.31. 東京
俳優,歌手,タレント。本名神津五月。旧芸名ナカムラメイコ,中村メイ子。2歳8ヵ月でデビューして以来 86年間,芸能界で活躍した。
小説家,劇作家の中村正常,新劇俳優の中村チエコの長女として,東京市杉並区下高井戸に生まれる。映画『江戸っ子健ちゃん』(1937)でデビューし,天才子役として榎本健一,徳川夢声,柳家金語楼,森繁久彌らと共演。テレビ放送開始前から日本放送協会 NHKのラジオ番組に出演し,またテレビにも実験放送の頃から出演した。テレビ番組では,1968~69年に NHKのバラエティ番組『連想ゲーム』,1972~82年に『お笑いオンステージ』,2008年に大河ドラマ『篤姫』などに出演。また,『NHK紅白歌合戦』の司会を 1959~61年に 3年連続で務めた。歌手としても 1955年に『田舎のバス』をヒットさせた。1957年に作曲家の神津善行と結婚し,家族ぐるみでテレビに出演することもあった。1983年 NHK放送文化賞,2000年日本文芸大賞エッセイ奨励賞,2002年徳川夢声市民賞。2023年に名誉都民に顕彰。
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