中村大吉(読み)なかむら だいきち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村大吉」の解説

中村大吉(3代) なかむら-だいきち

1815-1857 江戸時代後期の歌舞伎役者
文化12年生まれ。5代瀬川菊之丞(きくのじょう)の子。瀬川多門を名のり,江戸で若衆方,若女方をつとめる。上方にいき2代沢村其答(きとう)をつぎ,天保(てんぽう)11年江戸で2代中村富十郎の養子となり3代中村大吉を襲名。安政4年11月11日京都の楽屋死去。43歳。俳名鳴尾屋号浜村屋,八幡屋。

中村大吉(初代) なかむら-だいきち

1773-1823 江戸時代後期の歌舞伎役者。
安永2年生まれ。上田秋成(あきなり)の従弟といわれる。藤川大吉と名のり大坂修業。のち中村姓にあらため,寛政12年江戸森田座で初舞台。容姿,口跡(こうせき)がよく,女方で名をあげた。文政6年3月22日死去。51歳。京都(一説に江戸)出身別名は鳴尾弥太郎。俳名は巴丈。屋号は天王寺屋,鳴尾屋。

中村大吉(2代) なかむら-だいきち

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
京坂で活躍し嵐亀之丞と名のる。文政8年(1825)江戸へいき,中村大吉家の養子となり2代を襲名したが,11年旧名にもどした。娘役女房役を得意とした。俳名は巴丈,珉升。屋号は鳴尾屋,嶋田屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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