日本歴史地名大系 「中種子町」の解説 中種子町なかたねちよう 鹿児島県:熊毛郡中種子町面積:一三七・七六平方キロ種子島の中央部に位置し、南は大浦(おおうら)川を境に南種子(みなみたね)町、北は西之表(にしのおもて)市に接し、東は太平洋、西は東シナ海に面する。西海岸には砂丘が広がる。東海岸は河岸段丘が発達し、浸食された奇岩が多く風光明媚である。標高の最高は北部山間地レーダー観測所付近で二八二・三メートル、最低標高は一〇〇メートル内外、幅は野間(のま)地峡部が最も狭く約六キロ。河川は町域中央部から西流して東シナ海に注ぐ竹之(たけの)川・阿高磯(あだかいそ)川・苦浜(くばま)川、東流して太平洋に注ぐ向井(むかい)川・沸(たぎり)川・大浦川などがあるが、いずれも短小である。主要道路は野間から西之表、野間から中之上(なかのかみ)・島間(しまま)(南種子町)に至る国道五八号、野間から種子島の尾根伝いに大平(おおひら)・二十番(にじゆうばん)、西之表市十六番(じゆうろくばん)・十三番(じゆうさんばん)・古田(ふるた)を経由して鴨女(かもめ)川に沿って西下し、西之表に至る中線道、西之表市域から東海岸沿いに南下し南種子町域に至る県道西之表線がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中種子町」の意味・わかりやすい解説 中種子〔町〕なかたね 鹿児島県南部,種子島中部にある町。 1940年町制。町域は丘陵性の台地で,農業が主産業。おもな作物はサトウキビで,大規模な製糖工場がある。ほかにサツマイモ,米,紅茶,タバコなどの栽培と,乳牛,肉牛の飼育も盛ん。中心地区は野間で,62年空港が開設され,鹿児島から約 40分で達する。長浜海岸,犬城 (いぬじょう) 海岸,熊野浦など景勝地が多い。熊野浦の付近にメヒルギの自生地がある。国道 58号線が通る。面積 137.18km2。人口 7539(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by