デジタル大辞泉
「中間雑種」の意味・読み・例文・類語
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ちゅうかん‐ざっしゅ【中間雑種】
- 〘 名詞 〙 対立形質の優劣が不完全であるため、両親の形質の中間を表わすような雑種。オシロイバナの白花と赤花の雑種が桃色となるなど。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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中間雑種
ちゅうかんざっしゅ
異なる性質の両親の間の雑種が、その性質について両親のどれとも異なり、中間的な性質を示すものをいう。その性質を支配する遺伝子の顕性作用が不十分で、ヘテロ型が両方の遺伝子の性質を現す不完全顕性によるためである。オシロイバナの花色について赤色と白色の両親の間の第一代雑種(F1)が両親の中間の桃色の花となる例や、カイコの体に黒い縞(しま)のある黒縞蚕(くろじまこ)と、白色の姫蚕(ひめこ)の交配のF1では、縞の色が灰色になる例などがある。中間雑種は、一対の対立遺伝子による形質であることが明らかな場合についていうもので、多くの遺伝子が関係している量的形質の場合には適用されない。
[井山審也]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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中間雑種
ちゅうかんざっしゅ
intermediate hybrid
オシロイバナの花色や蚕の体色の遺伝で知られているように,雑種第1代が両親の中間形質を示すような雑種をいう。すなわちメンデルの優性法則に完全には従わない形質について雑種で,劣性遺伝子に作用を及ぼすための現象である。このような優性を不完全優性という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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