主婦の友(読み)しゅふのとも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

主婦の友
しゅふのとも

1917年2月 14日に創刊された月刊の家庭婦人向け雑誌。創刊者は石川武美で中流の主婦を対象にして,家計や料理や育児などの実用記事を中心に編集したもの。いわゆる良妻賢母主義で,保守的であった第2次世界大戦前の主婦の圧倒的な支持を集めた。戦時中軍国主義に傾斜し,戦後も女性週刊誌の登場までは講談社の『婦人倶楽部』などとともに4大婦人雑誌の頂点を占めていた。 93年1月に婦人雑誌から生活情報雑誌へと大きく変身した。

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百科事典マイペディアの解説

主婦の友【しゅふのとも】

主婦の友社(1916年,石川武美が東京家政研究会の名称で創立し,1921年主婦之友社と改称)発行の女性雑誌。1917年創刊。一般家庭婦人を対象として広範囲な実用記事に重点を置く。大正末期には婦人雑誌中最大となり,《キング》と並ぶ大部数を刊行。1953年までは《主婦之友》。なお主婦の友社は他に女性雑誌,家庭向き実用書籍など各種単行本を発行している。

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デジタル大辞泉プラスの解説

主婦の友

株式会社主婦の友社が発行していた生活実用情報誌。1917年(大正6)創刊。おもに主婦向けに生活情報を紹介。2008年5月で休刊。2014年11月、同社創業プレ100周年(1916年創業)を記念してムック本「主婦の友Deluxe」を発売。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅふのとも【主婦の友】

1917年3月石川武美が創刊した女性雑誌。主婦の友社発行。53年までは《主婦之友》と記した。創刊以来,中流階級の主婦層に支持されて着実に発展し,日本の代表的な主婦向け雑誌として現在に至る。修養記事と家事実用記事・娯楽記事を併せもつ誌面構成は,その後の日本の主婦雑誌の原型となった。大正期には家事の合理化推進,戦時中には軍国主義的な国策協力,戦後には民主的家庭づくりといったぐあいに,つねに時流に敏感に反応することによって,大部の発行部数を維持してきた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

主婦の友
しゅふのとも

1917年(大正6)から2008年(平成20)まで発行されていた日本の老舗(しにせ)女性月刊誌。発行は株式会社主婦の友社。一貫して料理、育児、家事、節約方法など暮らしに密着した実用本位の記事による家庭誌で、初めて付録に家計簿や衣服の型紙をつけた雑誌として知られる。創刊当時から「暮らしの知恵」特集を売り物にし、主婦ということばを日本に定着させた。
 出版社経営・編集者の石川武美(たけよし)(1887―1961)が1917年に創刊した。創刊時(発行部数1万部、定価15銭)に「家庭の幸福と女性の地位の向上」を標榜(ひょうぼう)し、創刊翌年には別冊付録の先鞭(せんべん)をつけた。第二次世界大戦中の1943年(昭和18)には約164万部を発行する人気雑誌となった。「婦人倶楽部(クラブ)」(1920~1988)、「主婦と生活」(1946~1993)、「婦人生活」(1947~1986)とならぶ4大婦人誌の一角を占めていた。発刊以来題字は「主婦之友」であったが、1954年(昭和29)に主婦の友に変更。1956年3月号からB5判に大型化し、1966年1月号にAB判となった。1964年からは「結婚したら主婦の友」というキャッチコピーを使い、1989年には戦後最高の約162万部を記録した。しかし働く女性の増加とともに徐々に部数を減らし、1993年(平成5)には定番であった女優のカラー表紙をやめて生活情報誌に刷新したが、乱立した女性誌との競争やデジタル情報の普及に押され、部数低迷に歯止めがかからず、2008年6月号をもって休刊した。休刊時の発行部数は約7万部で、同誌調査によると休刊時の読者の95%が既婚女性であった。なお2014年からは年1回程度発行のムック誌「主婦の友Delux(デラックス)」として復刊している。[矢野 武]

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世界大百科事典内の主婦の友の言及

【女性雑誌】より

…とくに《婦人公論》は,第2次世界大戦前から戦後にかけて,女性をめぐる諸問題の論争に舞台を提供してきたが,1960年代に性格を変え,これに代わって,評論機能をになっているのは,70年代初頭のウーマン・リブ運動に触発された群小のミニコミ誌である。 第2の系譜は,いわゆる〈婦人雑誌〉を含む主婦向けの生活実用雑誌で,1917年主婦の友社が創刊した《主婦之友》,20年に講談社から発刊された《婦人俱楽部》の2誌を主軸にして,長いあいだ女性雑誌界の主流をなしてきた。その特色は,家庭生活の全ジャンルを網羅する実用主義にあった。…

※「主婦の友」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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