二期作
にきさく
同じ畑や田に1年に2回同じ作物を栽培すること。ジャガイモは九州など暖地で春作と秋作と二期作され、野菜類では三期作されるものもある。イネもかつては、高知県香長(かちょう)平野や鹿児島県大島郡などで二期作が行われた。台湾や中国南部、東南アジアでは二期作が普通である。一期作と二期作とでは環境条件が異なるので、作付けする品種も違うことが多く、栽培管理の方法もそれぞれ異なっている。
[星川清親]
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二期作【にきさく】
同一の耕地に同じ作物を年に2回作ること。おもに稲作についていう。熱帯では現在でも稲の二期作は多いが,日本では大正時代に普及したものの今ではほとんど行われない。第一期作は2〜4月に播種,7〜8月に収穫する。第二期作は6〜7月に播種,11月に収穫する。第二期作の収量は,第一期作の60〜70%。→二毛作
→関連項目一毛作
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にき‐さく【二期作】
〘名〙 同一耕地で、一年に二回、同じ作物(特に稲)を栽培し、収穫すること。
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にき‐さく【二期作】
同一耕地で、同じ作物、主に稲を年2回栽培・収穫すること。→二毛作
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にきさく【二期作 double cropping】
同じ水田あるいは畑で同じ作物を1年のうちに2回栽培する作付様式。作物にはそれぞれ固有の生育に適した温度および日長条件があり,年間の気象の推移に対応して,その作付時期は限られているのがふつうである。しかし作物を選び,特定の品種を組み合わせれば経営上有利な作物を年間2回栽培することも可能であり,これによって土地生産性を高める技術が二期作である。栽培期間の短い葉菜類や根菜類では容易であり,二期作以上の連続栽培も行われる。
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