デジタル大辞泉
「二重β崩壊」の意味・読み・例文・類語
にじゅう‐ベータほうかい〔ニヂユウ‐ホウクワイ〕【二重β崩壊】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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二重β崩壊
にじゅうベータほうかい
double β-decay
放射性核種が2個の電子または2個の陽電子を放出して自然崩壊する過程。崩壊後,質量数は変わらないで,原子番号が2だけ増加 (陽電子の場合は減少) する。崩壊過程には2通りある。2個の反ニュートリノ (2個のニュートリノ) を放出する2ニュートリノ過程は発見されており,たとえば
が半減期約 1021 年で
へ崩壊するのはこの一例である。ニュートリノなしの過程ではレプトン数保存則が破れている。ニュートリノが0でない質量をもっている可能性がスーパーカミオカンデの大気ニュートリノ振動の観測で示され,この過程による崩壊を調べることの重要性が認識され関心が高まっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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