人海戦術(読み)ジンカイセンジュツ

デジタル大辞泉 「人海戦術」の意味・読み・例文・類語

じんかい‐せんじゅつ【人海戦術】

多く兵員で、損害をかえりみず数の力で敵軍を押しきろうとする戦術。転じて、多人数物事に対処すること。

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精選版 日本国語大辞典 「人海戦術」の意味・読み・例文・類語

じんかい‐せんじゅつ【人海戦術】

  1. 〘 名詞 〙 多くの兵力をくり出し、損害に構わず数の力で敵軍を押し切ろうとする戦法。転じて、多人数をくり出して物事に対処すること。人海作戦。
    1. [初出の実例]「この原始的な人海戦術にまじって」(出典:日本拝見‐天理(1954)〈臼井吉見〉)

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四字熟語を知る辞典 「人海戦術」の解説

人海戦術

多くの兵力をくり出し、損害に構わず数の力で敵軍を押し切ろうとする戦法。転じて、多人数をくり出して物事に対処すること。

[使用例] この原始的な人海戦術にまじって、巨大なブルドーザーが二台うなりをあげているが[臼井吉見*日本拝見―天理|1954]

[使用例] このおびただしい中国軍の人海戦術と[遠藤周作*ユリアとよぶ女|1968]

[類語] じんかいさくせん

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「人海戦術」の意味・わかりやすい解説

人海戦術
じんかいせんじゅつ

武器地形における不利を、兵員の戦線への大量投入によって補う戦術。攻撃側は犠牲を顧みず何波にもわたる突撃隊を送り込んで、敵陣を制圧しようとする。日露戦争での旅順(りょじゅん)攻防戦で日本軍も採用したが、とくに抗日戦や朝鮮戦争において中国人民解放軍が使った戦術としてよく知られている。

山崎 馨]

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