デジタル大辞泉 「代謝回転」の意味・読み・例文・類語 たいしゃ‐かいてん〔‐クワイテン〕【代謝回転】 生体の組織や細胞を構成する物質が、その総量をほぼ一定に保ちつつ、代謝によって交替する現象。ターンオーバー。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「代謝回転」の意味・わかりやすい解説 代謝回転たいしゃかいてんmetabolic turnover ターンオーバーともいう。生体の構成物質が,量は一定であっても,代謝による流入と流出によって絶えず交替している現象をいう。無機イオンでは単なる出入りのみが問題となるが,蛋白質や核酸など体内で合成される物質の場合は,合成と分解が均衡して総量を一定に保ちながら絶えず入替っている。いずれの場合にも,代謝回転の実証と回転速度の測定には同位元素の使用が必要となる。代謝回転によって半数の分子が入替るのに必要な時間を生物学的半減期という。放射性同位元素の半減期が短い場合には,観測値に占める放射性同位元素の壊変の割合が無視できないので,この補正が必要となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
化学辞典 第2版 「代謝回転」の解説 代謝回転タイシャカイテンmetabolic turnover 生体成分の寿命.生体を構成する成分は,それぞれほぼ一定量に保たれているが,個々の分子でみると,絶えず合成と分解が繰り返されて動的平衡にある.寿命が短く,すぐに新しい分子と入れ替わるものは代謝回転が速く,逆のものは遅いという.タンパク質でよく調べられているが,分から月のオーダーまで分子によりまちまちである. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by