向後(読み)コウゴ

デジタル大辞泉 「向後」の意味・読み・例文・類語

こう‐ご〔カウ‐〕【向後/×嚮後】

これからのち。今後。きょうこう。
「何でもみんな言って下さい。私の―の心得にもなる事ですから」〈漱石明暗
[類語]向こう今後以後向後きょうこう爾後じごこの先これから・今から・その後以降以来爾来あと将来未来近未来行く末末末前途自今来たる目先行く先行く手行く行く行方先行き先先生い先のちあとあとのちのち後年他年この後

きょう‐こう〔キヤウ‐〕【向後/×嚮後】

今からのち。今後。きょうご。⇔向来きょうらい
我輩が監督する以上は―理窟一切いっせつ聞かない」〈魯庵社会百面相

きょう‐ご〔キヤウ‐〕【向後/×嚮後】

きょうこう(向後)

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精選版 日本国語大辞典 「向後」の意味・読み・例文・類語

きょう‐こうキャウ‥【向後・嚮後】

  1. 〘 名詞 〙 今から後。こののち。今後。こうご。きょうご。
    1. [初出の実例]「問著程多計、初知向後遙」(出典:菅家文草(900頃)一・秋日山行二十韻)
    2. 「是程の大逆を緩く閣(さしを)かば、向後(キャウコウ)積習たるべし」(出典太平記(14C後)二三)

向後の補助注記

時代を問わず漢音で「きゃうこう」と読まれたが、江戸時代には「かう(呉音)+ご(慣用音)」という読み方もされた。


きょう‐ごキャウ‥【向後・嚮後】

  1. 〘 名詞 〙きょうこう(向後)
    1. [初出の実例]「向後(ケウゴ)川端小屋を建て非番の者は毎日必ず泳ぎを稽古致すべき旨申渡せ」(出典:江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七)

こう‐ごカウ‥【向後】

  1. 〘 名詞 〙 今からのち。こののち。以後。今後。→きょうこう(向後)
    1. [初出の実例]「其天命のある処を察し向後(カウゴ)分度を定むべし」(出典:報徳記(1856)三)

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普及版 字通 「向後」の読み・字形・画数・意味

【向後】こう(かう)ご

今後。唐・皮日休〔魯望の春を惜しみて寄せらるるに奉す〕詩 以愁ひを被(かうむ)りて、將(まさ)に去らんとすと雖も 向後、須(すべか)らく酒を領し來らしむべし

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