ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「企業行動」の意味・わかりやすい解説
企業行動
きぎょうこうどう
business behaviour
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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企業は一定の継続的施設を基礎にして財ないしサービスの生産を行うシステムであるが、このような企業の活動の様相を企業行動という。企業行動のとらえ方には異なる二つの接近がある。
第一は経済学的接近である。そこでは、次のような仮定のもとで、企業行動の経済法則が展開される。すなわち、企業の目標は利潤極大化であること、企業と並ぶ経済単位である家計の目標は効用極大化であること、両者はそれぞれの目標を達成するための合理的単一意思決定主体であること、である。これら両者の相互作用は、需要、供給、価格となって現れるが、このような市場の動向への生産活動の適応として企業行動がとらえられる。
第二は行動科学的接近である。そこでは、企業は利害を異にする関係者の連合体としてとらえられ、目標設定を含む各種の意思決定は、交渉、妥協、力によって左右される組織体であるとされる。ここでの関心は、意思決定の多元的・動的性格に置かれることになる。今日ではこれに、社会的責任、文化・価値観のような社会的環境、歴史や風土など、その対象を広範囲に取り込んで、説明力を高める試みも盛んである。
[森本三男]
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