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伝染性下痢症 でんせんせいげりしょう epidemic diarrhea

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伝染性下痢症
でんせんせいげりしょう
epidemic diarrhea

ウイルス性下痢症ともいう。嘔吐,腹痛,発熱を伴った下痢を主症状とするウイルス性胃腸炎で,4類感染症の1つ。「腸管かぜ」とも呼ばれるが,インフルエンザウイルスとは関係がない。多くはコクサッキーウイルスB群やエコーウイルスによるもので,ほかにレオウイルスやアデノウイルスによるものもあるといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

でんせんせい‐げりしょう〔‐ゲリシヤウ〕【伝染性下痢症】

ウイルスの一種の感染によって起こる下痢症。

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家庭医学館の解説

でんせんせいげりしょう【伝染性下痢症】

 下痢と嘔吐(おうと)を主症状とする病気で、ウイルスの感染が原因と考えられていますが、原因ウイルスはまだ特定されていません。
 冬から夏にかけて流行することが多く、かかるのはおもに成人です。
●症状
 2~8日の潜伏期を経て、食欲不振、腹部の異常感、腹鳴、吐(は)き気(け)・嘔吐とともに1日数回から十数回の下痢が始まります。
 下痢は、黄褐色の泥状便か水様便で、量が多く、腐った肉のようなにおいがします。
●治療
 安静を保ち、嘔吐が治まるまで、絶食します。
●予防
 病気が流行しているときは、生水(なまみず)や生ものの摂取をしないようにします。
 病人の便や吐物(とぶつ)から感染するので、これらの処理と消毒を完全に行なうことがたいせつです。

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世界大百科事典 第2版の解説

でんせんせいげりしょう【伝染性下痢症 epidemic diarrhea】

ウイルスの感染によって起こる下痢症。病原体がウイルスであることは以前から知られていたが,組織培養法の開発によって,おもにエンテロウイルスであることが判明,さらに乳幼児に多い下痢症がおもにロタウイルスによることが確認された。下痢症を起こす既知ウイルスにはこのほか,アデノウイルス,レオウイルス,ノオオークウイルス,コロナウイルス,小型ウイルス粒子などがある。伝染性下痢症は冬を中心に散発的あるいは集団的に発生する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伝染性下痢症
でんせんせいげりしょう

下痢を主症状とするウイルス性の伝染病。比較的新しい疾患で、1930年代後半から40年代前半にかけて欧米で報告されたが、日本では1948年(昭和23)1月ごろに新潟と山形の両県で原因不明の下痢症が大流行し、4、5月には全国的に流行がみられた。その後も毎年局地的な流行が認められたが、いずれも同じウイルス、すなわちエンテロウイルスによるもので、61年ごろから減少し、63年以降はほとんど発生をみていない。
 伝染性下痢症にかかるのはおもに成人で、10歳以下の小児はほとんど罹患(りかん)しない。流行季節は冬から夏にかけてで、とくに3、4月に流行するが、環境衛生の不良な地域に多く発生する。ウイルスは患者およびウイルス保有者の糞便(ふんべん)や吐物中に出て飲食物に混入し、経口感染する。潜伏期は2~8日であるが、普通2、3日。食欲不振、倦怠(けんたい)感、腹鳴、腹痛などの前駆症状があって1日数回から十数回に及ぶ下痢が始まる。悪心(おしん)や嘔吐(おうと)もあるが、発熱は比較的少ない。便の性状は黄褐色の水様便で、粘液や血液が混じることはないが、腐肉様の悪臭がある。また量が多く(1日2、3リットル)脱水症状がみられる。これらの症状は軽ければ4、5日、長くても約1週間で治癒するが、高齢者や病弱な人は脱水症状で死亡することもある。
 なお、1953年6月に千葉県茂原(もばら)市を中心に約6000名に及ぶ下痢症の大流行があり、茂原下痢症とよばれたが、これは伝染性下痢症とは異なったウイルスによる典型的な水系感染で、幼年者から高齢者まで広範囲な感染がみられ、一般的な食中毒症状で、死亡者はなかった。また、乳幼児や小児に多くみられる下痢症には、ロタウイルスやノロウイルスなどによるウイルス性下痢症がある。[柳下徳雄]
『牛島広治編『ウイルス性下痢症とその関連疾患』(1995・新興医学出版社)』

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