伽倻山(読み)カヤサン

精選版 日本国語大辞典 「伽倻山」の意味・読み・例文・類語

かや‐さん【伽倻山】

  1. 朝鮮半島南部、慶尚北道慶尚南道の道境にある山。怪峰奇岩が連なり、南側のふもとに海印寺がある。標高一四三〇メートル。牛頭(ごず)山。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伽倻山」の意味・わかりやすい解説

伽倻山
かやさん / カヤサン

韓国(大韓民国)、慶尚南道(けいしょうなんどう/キョンサンナムド)陝川(せんせん)郡と慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)星州郡にまたがる名山。標高1430メートル。樹木が茂り、山体が秀麗で怪峰奇岩が連なる。また清流が織り成す黄渓(こうけい)の滝、紅流洞渓谷、竜門の滝などの絶景が多く、国立公園に指定されている。南麓(なんろく)には有名な海印寺(かいいんじ)があり、一年中観光客、参拝客が絶えない。海印寺には高麗(こうらい)時代に版刻された八万大蔵経が保管されている。付近にはツバキが群生しており、海印寺渓谷では伝統的な韓紙(かんし)がつくられている。

[森 聖雨]

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改訂新版 世界大百科事典 「伽倻山」の意味・わかりやすい解説

伽倻山 (かやさん)
Kaya-san

朝鮮半島南部の小白山脈中の山。標高1430m。牛頭山の別名をもち,古代伽倻国の建国神話舞台となっている。山頂には神話に現れる牛鼻井のほかに天然氷窟,磨崖仏などがみられる。南麓には802年建立になる名刹海印寺があり,モンゴル侵略から護国を祈願して奉じた木版の高麗大蔵経で有名である。国立公園に指定されている。
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