佳人薄命(読み)カジンハクメイ

デジタル大辞泉 「佳人薄命」の意味・読み・例文・類語

かじん‐はくめい【佳人薄命】

蘇軾「薄命佳人詩」から》美人は、病弱で早死にしたり、運命にもてあそばれて、不幸になったりすることが多いということ。美人薄命。
[類語]甘井かんせい

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精選版 日本国語大辞典 「佳人薄命」の意味・読み・例文・類語

かじん【佳人】 薄命(はくめい)

  1. ( 蘇軾の「薄命佳人詩」にある「自古佳人多命薄、閉門春尽楊花落」から ) 美人はふしあわせな場合が多いということ。また、病弱だったりして早死にすることが多い意にもいう。美人薄命。
    1. [初出の実例]「お仙姉妹は三人共非業の死を遂げたので佳人薄命(カジンハクメイ)惨烈な運命が何時までも世間同情を惹いた」(出典江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉六)

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四字熟語を知る辞典 「佳人薄命」の解説

佳人薄命

美人はふしあわせな場合が多いということ。また、病弱だったりして早死にすることが多い意にもいう。

[使用例] あるいはまた、佳人薄命、懐玉有罪、など言って、私をして、いたく赤面させ、狼狽させて私に大酒のませるいたずらものまで出て来た[太宰治懶惰歌留多|1939]

[使用例] このような田園平和のうちに佳人薄命は育まれるであろうか[武田泰淳才子佳人|1946]

[類語] 美人薄命

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ことわざを知る辞典 「佳人薄命」の解説

佳人薄命

美人は、とかく不幸せだったり早死にしたりしがちである。

[使用例] このような田園平和のうちに佳人薄命は育まれるであろうか[武田泰淳*才子佳人|1946]

[解説] 蘇軾の詩「薄命佳人」に「いにしえより佳人多く命薄く、門を閉じ春尽き楊花落つ」とあります。しかし、確認できる四字熟語としての用例は、明治前期を遡らないから、この詩を直接の出典とするのは疑問が残ります。なお、男性に対しては「才子多病」があります。

[類句] 美人薄命

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