委ねる(読み)ユダネル

デジタル大辞泉 「委ねる」の意味・読み・例文・類語

ゆだ・ねる【委ねる】

[動ナ下一][文]ゆだ・ぬ[ナ下二]
処置などを人にまかせる。また、すべてをまかせる。「全権を―・ねる」「運命に身を―・ねる」
すべてをささげる。「政治に身を―・ねる」
[類語]任せる預ける頼む託する寄託する預託する信託する委託する委任する付託する言付けるしょくする依託する委嘱する依嘱する嘱託する・やってもらう

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精選版 日本国語大辞典 「委ねる」の意味・読み・例文・類語

ゆだ・ねる【委】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ゆだ・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 処置などを人にまかせる。自分仕事他人に行なわせる。一任する。委任する。
    1. [初出の実例]「天皇、穴穂天皇の曾(いむさき)、市辺押磐(おしはの)皇子を以て国を伝へて、遙に後事を付嘱(ユタネつ)けむと欲(おほ)せしを恨みて」(出典日本書紀(720)雄略即位前(前田本訓))
    2. 「何をしていてそのあとを眠りにゆだねたかを思い出すのは、苦しい」(出典:死の棘(1960)〈島尾敏雄〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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