デジタル大辞泉 「侵」の意味・読み・例文・類語 しん【侵】[漢字項目] [常用漢字] [音]シン(呉)(漢) [訓]おかす他人の領分に無断で入り込む。おかす。「侵害・侵攻・侵入・侵犯・侵略/不可侵」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「侵」の読み・字形・画数・意味 侵常用漢字 9画(旧字)9画 [字音] シン[字訓] おかす[説文解字] [金文] [字形] 形声旧字はに作り、(しん)声。は帚(ほうき)をもつ形。〔説文〕八上に「漸くむなり。人に從ひ、(ゆう)(手)もて帚を持つ。のむが(ごと)し。は手なり」という。帚は帚をもって酒気などをそそぎ、清め祓う意。その気が儀場に次第に浸透することを(浸)といい、といい、という。その建物を寢(寝)といい、寝殿すなわち正殿をいう。古くはに作る字である。はのち侵掠・加凌の意となるが、それは引伸の義である。[訓義]1. おかす、酒気をもって祓う、次第にはらいのける。2. 他をおかす、しのぐ、そこなう。3. と通じ、わざわい。4. 浸と通じ、ひたす、ようやく。[古辞書の訓]〔名義抄〕 ヤウヤク・ネガフ・チカフ・ヲカス・ネフル・ハルカニ 〔立〕 ネガフ・ヤウヤク・チカフ・トシ・ハルカニ・ネフル・ウルホス・ヲカス[声系]〔説文〕にの省声として・・など十字を収める。宀(べん)に従う字は、寝において行う儀礼に関する字である。[語系]・寢tsimは同声。・tzimは声近く、とは精気感祥、気のあらわれるところをいう。(襲)zipも声義の関係があり、衣によってその精気を伝える儀礼をいい、また侵加凌の意がある。[熟語]侵軋▶・侵易▶・侵▶・侵液▶・侵越▶・侵加▶・侵害▶・侵▶・侵割▶・侵毀▶・侵欺▶・侵拠▶・侵漁▶・侵境▶・侵疆▶・侵暁▶・侵近▶・侵撃▶・侵寇▶・侵耗▶・侵降▶・侵刻▶・侵削▶・侵雑▶・侵残▶・侵取▶・侵潤▶・侵擾▶・侵攘▶・侵辱▶・侵晨▶・侵尋▶・侵窃▶・侵占▶・侵早▶・侵奪▶・侵地▶・侵偸▶・侵盗▶・侵撓▶・侵匿▶・侵▶・侵黷▶・侵毒▶・侵▶・侵入▶・侵迫▶・侵薄▶・侵伐▶・侵犯▶・侵畔▶・侵肥▶・侵▶・侵侮▶・侵誣▶・侵▶・侵牟▶・侵暴▶・侵没▶・侵滅▶・侵夜▶・侵略▶・侵掠▶・侵陵▶・侵凌▶・侵漏▶[下接語]外侵・寒侵・暁侵・愁侵・襲侵・深侵・霜侵・貪侵・蠹侵・内侵・貌侵・来侵・乱侵・老侵 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の侵の言及 【浸食作用】より …もとは〈おかし,むしばむ〉の意で侵と書いた。土地に働きかけて地形を変化させる作用(〈地形形成営力〉または〈地形営力〉という)のうち,内部から働く地殻運動や火山活動を内作用,外部から働く風,雨,河川,波などおもに太陽エネルギーに基づく作用を外作用とするが,浸食作用は後者に属する。… ※「侵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by