(読み)テイ

デジタル大辞泉 「停」の意味・読み・例文・類語

てい【停】[漢字項目]

[音]テイ(漢) チョウチャウ)(慣) [訓]とまる とどまる とめる とどめる
学習漢字]5年
じっと一所にとまって進まない。とめる。「停止ていし停車停滞停頓ていとん停泊停留
一時的にやめる。中止する。「停学停職停戦停電調停
[名のり]とどむ
[難読]停止ちょうじ

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精選版 日本国語大辞典 「停」の意味・読み・例文・類語

とどみ【停】

  1. 〘 名詞 〙 潮が満ちとどまっていること。また、その時。満潮潮合
    1. [初出の実例]「夕潮の 満ちの登等美(トドミ)に み船子を 率(あども)ひたてて」(出典万葉集(8C後)九・一七八〇)

停の補助注記

挙例「万葉‐一七八〇」の「とどみ」の「み(美)」は甲類音であるから、上二段動詞「とどむ」の連用形の名詞化とはいえない。四段活用の「とどむ」が存在して、その連用形の名詞化とする説もある。万葉例を「ととみ」と訓み、肥える意の「ととう(肥)」と同語源かとする説もある。

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普及版 字通 「停」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] テイ
[字訓] とまる・いこう・さだまる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は亭(てい)。亭は駅亭、宿泊のところで、停留の意がある。〔説文新附〕八上に「止まるなり」とあり、停止の意。

[訓義]
1. とまる、とどまる。
2. いこう、やすむ。
3. さだまる、おちつく。

[古辞書の訓]
名義抄〕停 マドヤカナリ・トドム・トドマル・トドコホル・ヤム・ヤスム・ヤドル・ヒトシ・ツツヰル 〔立〕停 サダム・トドム・ヒトシ・ヤスム・ハツ・ツツム・ヘダツ・ヤドル・トドマル・トドコホル・ツツヰル・マドヤカナリ

[語系]
停・亭・渟dyengは同声。亭は駅亭、人の停留するところ。止水を渟という。定dyengも同声。亭声の字にも、安定・定息の意を含んでいる。

[熟語]
停雲停穏・停家停駕停匯停擱・停緩・停刑・停午停驂・停思・停車・停住停蹤・停職停矚停軫・停寝・停水・停絶停船・停戦・停息停妥・停滞・停待・停断停蓄・停駐停佇・停停停頓停年・停杯・停廃・停泊・停筆・停放・停眠・停免・停落・停立・停留停潦・停霊
[下接語]
安停・雲停・淹停・久停・休停・居停・稽停・少停・息停・中停・調停・沈停

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