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光行差 こうこうさ aberration

翻訳|aberration

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

光行差
こうこうさ
aberration

観測者が光源に対して相対運動しているとき,光源の方向が見かけ上ずれる現象。ずれの角は相対速度の光源の方向に垂直な成分が大きいほど大きい。地球の公転運動による光行差は年周光行差と呼ばれ,1727年 J.ブラッドリーによって発見された。

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デジタル大辞泉の解説

こうこう‐さ〔クワウカウ‐〕【光行差】

光の来る方向と平行でない方向に運動している観測者から見た恒星の方向が、真の方向からずれて見える現象。地球の公転運動によるものでは、角度を秒で表すと最大20.5秒ずれる。

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百科事典マイペディアの解説

光行差【こうこうさ】

光速度が有限なため,運動する観測者から見た天体の視位置(地球の中心から天球上に投影した天体の位置)が真の位置からずれる現象。垂直に降る雨の中を走る人には雨が前上方から斜めに降ってくるように見えるのと同じ理由で,観測者と光の速度をv,c,観測者の運動方向と天体の真の方向との間の角度をθとすれば,見かけの方向変化はほぼv sin θ/c。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうこうさ【光行差 aberration】

天体からくる光の方向を定めるとき,観測者がある速度で運動しているときには天体の位置が運動方向にずれる。このずれを光行差という。これは光が空間を有限速度で走るために起こる現象で,風のないとき静かに垂直に降る雨が,電車に乗っている人から見ると斜めに降るように見える事実に対比して説明される。光の速度をc,観測者の速度をvとすると,光行差aは,という値の角度になる。角度θは天体の見える方向と,観測者の運動速度の方向とのなす角である。

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大辞林 第三版の解説

こうこうさ【光行差】

光が有限速度で伝播するため、運動している観測者にとって光源である天体が真の位置よりも運動方向にわずかにずれて見えること。地球の公転運動に起因するものを年周光行差、自転運動に起因するものを日周光行差といい、最大角度で前者は約20秒、後者は約0.3秒に達する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

光行差
こうこうさ

運動している(一定方向に動いている)観測者に天体から光がくるとき、観測者には光が真の方向より前進方向に傾いた方向からくるように見える。この現象、または見かけの方向の真の方向からのずれを光行差(詳しくは恒星光行差)という。光行差の大きさは、観測者の運動の速さが大きいほど、また進行方向に対する天体方向の角が90度に近いほど大きい。地球上の観測者は地球自転と公転との2運動をしている。前者による光行差を日周光行差、後者によるものを年周光行差とよぶ。地球の自転速度は、赤道上でも公転速度の100分の1強にすぎないから、日周光行差は年周光行差の約100分の1強と小さい。地球公転方向に垂直にきた光は、年周光行差により約20秒角だけ進行方向にずれた方向からくるように見える。この角を光行差定数といい、位置天文学上重要な量である。ちなみに1度は円周の360分の1の角度で、90度(直角)は4分の1の角度。1分は度の60分の1、1秒は分の60分の1の角度である。[大脇直明]

惑星光行差

惑星や月など、恒星に比べ近距離で地球から見た運動が速い天体では、その見かけの方向は、天体の幾何学的位置の方向と、恒星光行差と光差によるずれを加えた分だけずれて見える。このずれを惑星光行差という。ここで光差とは、天体から出た光が地球に到達する時間をいう。光が地球に達したときは、天体はすでに光差分だけ動いている。したがって、地球から見たときには、天体はすでにその方向にはないわけである。その真の位置とのずれが光差によるずれといわれるものである。
 光行差は1727年、イギリスのブラッドリーが恒星位置の特別な年周変化から発見したものである。なお、地球公転による光行差(年周光行差)は、地球の公転速度がほぼ一定なので、ほぼ一定で、約20秒角となる(したがって太陽は真の位置より約20秒角だけ西に見えているのである)。[大脇直明]

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世界大百科事典内の光行差の言及

【収差】より

…光学系の結像において,与えられた明るさと画角の下では,1点から出てレンズに入射する多くの光線は,レンズを出た後は再び1点に収束せず,ある広がりをもって像面上に散らばる。また,このほかにも像面が曲がったり,像の形がゆがんだりする。これらの現象を総称して収差という。光学材料の屈折率が光の波長によって異なる(分散)ために像の色がにじんだり,色のふちどりが生ずる現象が生ずるが,これは色収差と呼ばれる。
[ザイデルの5収差]
 ドイツのザイデルLudwig Philipp von Seidel(1821‐96)は,単色光に対して,共軸球面系(各屈折面の曲率中心が一直線上に並んだ光学系)の光軸のまわりの対称性から収差を5種類に分類した。…

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