光陰矢のごとし(読み)こういんやのごとし

故事成語を知る辞典 「光陰矢のごとし」の解説

光陰矢のごとし

歳月の経つのが早いことのたとえ。

[使用例] まことに光陰は矢のごとしとやら、すぎ去ってみればなるほどそうでござりますけれども[谷崎潤一郎*盲目物語|1931]

[由来] 一〇世紀ごろ以降、中国の詩や文章によく出て来る表現。たとえば、一一~一二世紀、北宋王朝の時代の中国の文人しょくの詩の一節には、ある秋の日、「朝になって庭に出てみると、『光陰のごとし(月日が過ぎるのが、飛ぶ矢のように早く感じられ)』、何かを言うわけではないけれど私の心を悲しませる」とあります。

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