光陰矢の如し(読み)コウインヤノゴトシ

精選版 日本国語大辞典 「光陰矢の如し」の意味・読み・例文・類語

こういん【光陰】 矢(や)の如(ごと)

  1. 月日の過ぎるのは、飛ぶ矢のように早い。月日のたつのが早いことのたとえ。
    1. [初出の実例]「くゎうゐん矢のごとし、かふりょく、はや七歳にぞなりにける」(出典:曾我物語(南北朝頃)七)

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故事成語を知る辞典 「光陰矢の如し」の解説

光陰矢のごとし

歳月の経つのが早いことのたとえ。

[使用例] まことに光陰は矢のごとしとやら、すぎ去ってみればなるほどそうでござりますけれども[谷崎潤一郎*盲目物語|1931]

[由来] 一〇世紀ごろ以降、中国の詩や文章によく出て来る表現。たとえば、一一~一二世紀、北宋王朝の時代の中国の文人しょくの詩の一節には、ある秋の日、「朝になって庭に出てみると、『光陰のごとし(月日が過ぎるのが、飛ぶ矢のように早く感じられ)』、何かを言うわけではないけれど私の心を悲しませる」とあります。

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ことわざを知る辞典 「光陰矢の如し」の解説

光陰矢の如し

月日の過ぎていくのは、飛ぶ矢のように早い。歳月のたつのが早いことのたとえ。

[使用例] 私に閑が来ず、光陰矢のごとくにして、私は五十になり、六十になり、戦争になった[斎藤茂吉*筆|1949]

英語〕Time flies.(時は飛ぶ)

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