免れる(読み)マヌガレル

デジタル大辞泉 「免れる」の意味・読み・例文・類語

まぬが・れる【免れる】

[動ラ下一][文]まぬが・る[ラ下二]《「まぬかれる」とも》身に受けては好ましくないことから逃れる。また、避けてそれにかかわらない。「戦火を―・れる」「責任を―・れる」
[類語]逃げる逃れる逃げ出す逃げ去る逃げ込む逃げ回る逃げ迷う逃げ惑う逃げ延びる落ち延びる逃げ切るずらかる後ろを見せる逃走遁走逃亡逃避免除免ずる減免赦免免罪亡命

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「免れる」の意味・読み・例文・類語

まぬが・れる【免】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まぬが・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 古くは「まぬかる」 ) 危険なことや不利なことなどから、都合よくのがれられて、そのことに関わらないですむ。具合よく、好ましくない物事に出あわないですむ。まのがれる。
    1. [初出の実例]「一切の怖畏を脱(マヌカ)るること得む」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)四)

免れるの補助注記

類義語「のがれる」は不快な状況から離れ去る意。「まぬがれる」は不快な状況に遭わないで済む意を表わす。


まのが・れる【免】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まのが・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 古くは「まのかる」 ) =まぬがれる(免)
    1. [初出の実例]「但だ能く金剛波若を誦せば、此の厄を度(マノカル)可し」(出典:石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))

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