免ずる(読み)メンズル

デジタル大辞泉 「免ずる」の意味・読み・例文・類語

めん・ずる【免ずる】

[動サ変][文]めん・ず[サ変]
許す。許して負担義務などを除く。免除する。「罪を―・ずる」「学費を―・ずる」
職をやめさせる。職を解く。「官を―・ずる」
(「…に免じて」の形で)罪や過失を、本人功労事情、また関係者面目・とりなしなどによって許す。大目にみる。「業績に―・じて許しましょう」
[類語](1免除免れる減免赦免免罪/(2退ける降ろす免職解任解職罷免無職無業離職解雇馘首首切りくびお払い箱失業失職食い上げ破門お役御免リストラ食いはぐれるあぶれる解く暇を出す暇を遣る首になる首を切る首が飛ぶ

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精選版 日本国語大辞典 「免ずる」の意味・読み・例文・類語

めん‐・ずる【免】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]めん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 許す。免除する。
    1. [初出の実例]「重科は遠流にめんず、はやく帰洛の思ひをなすべし」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. その人の功労・人柄・心情あるいはその人に関係ある第三者の体面などにかけて罪を許す。多く「…に免じて」の形で用いる。
    1. [初出の実例]「はじめのほどこそししゃうにも大なごんにもめんじけれ、この事さたにおよびけり」(出典:御伽草子・弁慶物語(未刊国文資料所収)(室町末))
    2. 「是のお娘子にめんじて御免なされ」(出典:狂言記・岡太夫(1700))
  4. 職をやめさせる。官職を解く。
    1. [初出の実例]「余が頗る学問の岐路に走るを知りて憎み思ひし官長は、〈略〉我官を免じ、我職を解いたり」(出典:舞姫(1890)〈森鴎外〉)

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