全豹(読み)ゼンピョウ

デジタル大辞泉 「全豹」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぴょう〔‐ペウ〕【全×豹】

《「晋書王献之伝から》全体ありさま全貌ぜんぼう。→一斑いっぱんを見て全豹をぼく
彼是ひし相俟って始めて―を彷彿する事が出来るかも知れない」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
[類語]全体総体全部全般全面全容全貌ぜんぼうすべて一切いっさい万般万端万事

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精選版 日本国語大辞典 「全豹」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぴょう‥ペウ【全豹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「晉書‐王献之伝」の「見一斑而卜全豹」による語 ) 全体のありさま。物事の全部。全体。
    1. [初出の実例]「雖全豹、亦可其天受之一斑」(出典日本詩史(1771)四)
    2. 「上にかかげし文の如きは纔に此体の一班のみ、いまだ全豹を窺ふに足るべうもあらねど」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)

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