全面講和(読み)ゼンメンコウワ

デジタル大辞泉 「全面講和」の意味・読み・例文・類語

ぜんめん‐こうわ〔‐カウワ〕【全面講和】

戦争終結にあたって、敵国を同じくして同盟関係にある全交戦国が、共同して講和条約を結ぶこと。また、ある一国が全交戦国と講和すること。→単独講和

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精選版 日本国語大辞典 「全面講和」の意味・読み・例文・類語

ぜんめん‐こうわ‥カウワ【全面講和・全面媾コウ和】

  1. 〘 名詞 〙 戦争終結にさいして、関係国すべての合意により講和条約を結ぶこと。実際には主要国だけの合意でもそのようにいう場合がある。→単独講和
    1. [初出の実例]「だが私が全面講和をといったのは何も共産党に同調したからではない」(出典:第3ブラリひょうたん(1951)〈高田保〉御礼言上)

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百科事典マイペディア 「全面講和」の意味・わかりやすい解説

全面講和【ぜんめんこうわ】

ある国が,交戦状態にあった諸国単一・共同の条約を結んで行う講和をいう。これに対し一部の国を除く大多数の国と行う講和を多数講和個々の国と別個に行う講和を単独講和,分離講和という。第2次大戦後の日本連合国との講和は多数講和の例である。
→関連項目安倍能成

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「全面講和」の意味・わかりやすい解説

全面講和
ぜんめんこうわ
overall peace

敵国との講和を単独に行わず,全交戦国が同時に同一の平和条約を結ぶこと。同盟条約相互援助条約などでは単独で敵国と休戦,講和を行わない旨約束する場合がある。たとえば,1942年1月1日の連合国共同宣言第2項は,枢軸国との単独不休戦,不講和を約束している。第2次世界大戦後,連合国との講和問題をめぐって,日本国内に,ソ連を含む一切の敵国との全面講和を結ぶべきであるという主張があったが,実現しなかった。

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