冷(や)かす(読み)ヒヤカス

デジタル大辞泉の解説

ひや‐か・す【冷(や)かす】

[動サ五(四)]
相手が困ったり恥ずかしがったりするような言葉をかけてからかう。「仲がいいのを―・す」
水・氷や風に当てるなどして冷たくする。ひやす。「鮨飯(すしめし)を―・す」
(「素見す」とも書く)
㋐買う気もないのに、商品を手にとったり値段を聞いたりする。「露店を―・して歩く」
㋑遊郭で、登楼しないで遊女を見てまわる。「張り見世を―・す」
[補説]江戸の浅草山谷(さんや)あたりの紙漉き業者が、原料を水で冷やす間、吉原見物をしたところから出た語という。
[可能]ひやかせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ひや‐か・す【冷かす】

〘他サ五(四)〙 (「かす」は接尾語)
① 氷・水・冷風などにひたしたり、さらしたりして冷たくする。ひえるようにする。ひやす。
※観智院本名義抄(1241)「寒心 ムネヒヤカス」
② 遊郭で、登楼しないで張り見世の遊女を見て回る。
洒落本・青楼夜世界闇明月(1789‐1801)局鄽宵多語「コウいいかげんにひやかしてあがんねえ」
③ 用もないのに盛り場や場内などを歩きまわる。買う気もないのに、品物の値段を尋ねたり商品などを見て回ったりする。
※滑稽本・一盃綺言(1813)「これから両国をひやかすべい」
④ 悪口など言って興をさます。嘲弄する。冷評する。また、からかう。
※洒落本・意妓口(1789‐1801頃)二「なんとかおっしゃいますねトひやかしながら」

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