デジタル大辞泉
「弄ぶ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もて‐あそ・ぶ【玩・弄・翫】
- 〘 他動詞 バ五(四) 〙
- ① 手に持って遊ぶ。手でいじって興じる。また、なぐさみの対象として興じる。
- [初出の実例]「大己貴神、即ち取りて掌中(たなうら)に置きて、翫(モテアソヒ)たまひしかば」(出典:日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
- ② 身近に置いたり眺めたりして観賞の対象とする。風流ななぐさみ物とする。
- [初出の実例]「月に乗りてささら水をもてあそぶ」(出典:躬恒集(924頃))
- ③ 人を身近に置いてかわいがる。心の慰めとして愛する。
- [初出の実例]「わか君の御としまさりたまへるをもてあそびうつくしみたまふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
- ④ 自分の物であるかのように勝手に扱う。思うままにする。また、なぶる。一時的ななぐさみの相手にする。おもちゃにする。
- [初出の実例]「御作の物を翫び、それを以てでうすを敬ひ奉るべきこそ本意なるべけれ」(出典:ぎやどぺかどる(1599)上)
- 「さんざ人の感情を弄(モテアソ)んで置きながら」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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