デジタル大辞泉 「混ぜ返す」の意味・読み・例文・類語 まぜ‐かえ・す〔‐かへす〕【混ぜ返す/▽雑ぜ返す】 [動サ五(四)]1 何回もひっくりかえしてまぜる。まぜっかえす。「御飯に酢を入れて―・す」2 わきから口出ししたり、ちゃかしたりして人の話を混乱させる。まぜっかえす。「茶々を入れて話を―・す」[類語]からかう・冷やかす・茶化す・おひゃらかす・おちゃらかす・ふざける・おちょくる・なぶる・もてあそぶ・玩具おもちゃにする・野次る・野次を飛ばす・洒落しゃれのめす・半畳を入れる・茶茶を入れる・揶揄やゆ・玩弄 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「混ぜ返す」の意味・読み・例文・類語 まぜっ‐かえ・す‥かへす【雑返】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① =まぜかえす(雑返)①[初出の実例]「糠味噌を貸すのはいいけれど折角チャンと順序を立てて置くのを時々交(マゼ)っかへされるのには閉口するよ」(出典:三畳と四畳半(1909)〈高浜虚子〉五)② =まぜかえす(雑返)②[初出の実例]「星子さんたら遊ぶ時はいつもまぜっかへして困るわ」(出典:あさくさの子供(1939)〈長谷健〉五)③ =まぜかえす(雑返)③[初出の実例]「それといふのも、あの八内めが、まぜっ返した故の事」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)序幕) まぜ‐かえ・す‥かへす【雑返】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① いくどもかきまぜる。ごちゃまぜにする。まぜっかえす。まぜくり返す。[初出の実例]「異端、気ばかり云てつかゆる所あるゆへに、色々とまぜかへして、空と云字で蓋たものなり」(出典:学談雑録(1716頃))② 混乱させる。大騒ぎをさせる。まぜっかえす。[初出の実例]「上を下へまぜかへし」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)五)③ からかいなどの差出口をして人の話を混乱させる。ちゃかしたり揚足をとったりする。まぜっかえす。[初出の実例]「同伴の男が頓着なく混交(マゼカヘ)す程猶逡巡(しりご)みしたがるが」(出典:かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例