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准胝観音 じゅんでいかんのん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

准胝観音
じゅんでいかんのん

准胝はサンスクリット語 Cundīの音写東密では六観音の一つ。准提とも書く。像様は3眼を有し,2臂,3臂など種々ある。災害よけなどの力があるとされ,胎蔵界曼荼羅では遍知院に配される。新薬師寺大報恩寺木像が残っている。

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デジタル大辞泉の解説

じゅんでい‐かんのん〔‐クワンオン〕【准胝観音/准提観音】

六観音、または七観音の一。ふつうは三目一八臂(ぴ)の像に表す。除災・治病・延命・求児の諸願をかなえるという。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅんていかんのん【准胝観音】

サンスクリットCundiの訳で,別の名を七俱胝仏母(しちぐていぶつぼ),准胝仏母ともいい,準提とも書く。真言系の六観音の一つ。東密小野流では観音部に属し,広沢流では仏部に入れる。インドでは7・8世紀のエローラ石窟に六臂,四臂の作例が見いだされ,ジャワ島ボロブドゥールにも同様の作例がある。中国の作例については今のところ一切明らかでない。日本では,醍醐寺山上の准胝堂本尊は聖宝が求児法を修して験ありと伝え,西国三十三札所として信仰された。

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大辞林 第三版の解説

じゅんでいかんのん【准胝観音】

七観音、また真言系の六観音の一。三目一八臂の像が一般的。密教では七俱胝仏母しちぐていぶつも

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世界大百科事典内の准胝観音の言及

【観音】より

…《法華経》中の観世音菩薩普門品に同類の思想がみられ,この品が日本人の観音信仰の支えになっている。観音のサンスクリット名は男性名詞であるが,観音に種々の変化身があるため,オリエント(イランを含む)の母神信仰的要素がこれを通じて仏教に入りこみ,〈准胝観音〉,〈馬郎婦観音〉,〈多羅尊観音〉などを生み出した。観音の浄土は補陀落Potalakaと呼ばれる。…

【新薬師寺】より

…十二神将像は波夷羅大将(はいらたいしよう)とされる1軀をのぞいて天平期の塑像で,目にガラス玉をはめ,身体全体に彩色が施されていた。なおこのほかに,現在,奈良国立博物館に寄託されている准胝(じゆんてい)観音像(970,重要文化財)がある。【宮本 長二郎】。…

【醍醐寺】より

…現在,三宝院門跡が醍醐寺座主の地位につき,醍醐派管長を兼ねて,850余の同派寺院を率いている。 醍醐寺は,建築,庭園,彫刻,絵画,典籍,古文書など数々の寺宝を有する文化財の寺であり,参観者も多いが,上醍醐の准胝観音は西国三十三所第11番の札所として参詣者を集め,2月の〈五大力さん〉,4月の清滝大権現例祭,豊太閤花見行列,6月の大峰花供入峰をはじめとする数々の行事を通じて信仰の中心として知られ,修験系統の数多くの講組織の活動も盛んである。【大隅 和雄】
[文化財]
 下醍醐の伽藍では五重塔(952,国宝)が唯一創建当初のもので,本瓦葺き。…

※「准胝観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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