マイトマイシン(英語表記)mitomycin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイトマイシン」の意味・わかりやすい解説

マイトマイシン
mitomycin

1956年に北里研究所秦藤樹と協和発酵工業の若木重敏らの協同研究によって,放線菌 Streptomyces caespitosus培養液から得られた抗癌性の抗生物質。A,B,Cなどの種類があるが,Cが抗癌性,安定性の点で最もすぐれている。水溶性で青紫色の結晶。抗癌性抗生物質のうち最も広範囲に有効といわれる。核酸の生合成を阻害し,癌細胞分裂増殖を抑制するものとみられる。副作用としては,顕著な白血球や血小板減少などがある。

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