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劉逢禄 りゅうほうろく Liu Feng-lu

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

劉逢禄
りゅうほうろく
Liu Feng-lu

[生]乾隆41(1776)
[没]道光9(1829)
中国,清の学者。武進 (江蘇省) の人。字は申受。号は思誤居士。嘉慶 19 (1814) 年の進士。荘存与の外孫。官は儀制司主事。幼少から荘存与,叔父荘述祖の感化を受けて,経学に専心,今文学を発展させた。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうほうろく【劉逢禄 Liú Féng lù】

1776‐1829
中国,清代の学者。字は申受。江蘇省武進県の人。官は礼部儀制司主事にとどまったが,学問の面では,外祖父の荘存与から公羊学(くようがく)を授けられ,これを発展させて,《公羊伝》の何休(かきゆう)の注にある〈三科九旨〉説を明らかにし,また《春秋左氏伝》は,元来《春秋経》とは無関係の史書にすぎず,劉歆(りゆうきん)の偽作と断定するなど,彼以前の清代学術史が後漢の経学を尊ぶ考証学であったのを,前漢の今文経学へと転換させる契機をつくった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

劉逢禄
りゅうほうろく
(1776―1829)

中国、清(しん)代後期の経学者。字(あざな)は申授(しんじゅ)。江蘇(こうそ)省武進県(旧、常卅府)の人。外祖父の荘存与(そうそんよ)、叔父の荘述祖(じゅつそ)(1750―1816)の学風を受け継ぎ、家学としての常州公羊(くよう)学を確立した。従来の公羊学者はかならずしも何休(かきゅう)の注によって『公羊伝』の本文を解釈しようとはしなかったが、劉逢禄は積極的に何休の説を賞揚した。心血をそそいだといわれる『春秋公羊経何氏釈例』は、その代表的著述であり、『春秋公羊何氏解詁箋(かいこせん)』『答難』『発墨守(はつぼくしゅ)評』『穀梁廃疾(こくりょうはいしつ)申何』『論語述何』などもこの立場から著作された。また、『左氏伝』には劉(りゅうきん)の加筆が含まれ、『春秋』の真伝ではないと説く『左氏春秋考証』も注目に値する。彼自身は経学者であったが、その学問は自珍(きょうじちん)、魏源(ぎげん)などに継承され、清末の思想界に大きな影響を与えた。おもな著作は『劉礼部集』に収められている。[石黒宣俊]

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世界大百科事典内の劉逢禄の言及

【今文学】より

… ところが清代の中ごろ,内憂外患のために清朝の政治体制が動揺しはじめると,現実に目をそむけていた考証学的学風に飽き足らず,通経致用,すなわち経学を政治の実際に用いようとする学者が常州(江蘇省)を中心に現れた。まず荘存与(1719‐88)が《春秋正辞》で孔子の〈微言大義〉を求め,ついで劉逢禄が《公羊何氏釈例》で何休の張三世説(衰乱,升平,太平という歴史発展説)を彰揚し,《左氏春秋考証》で,《春秋左氏伝》は劉歆の偽作だと論じた。さらに龔自珍(きようじちん),魏源は通経致用を鼓吹して今文学を政治変革の理論とした。…

【公羊学】より

…ところが前漢の末ごろ,劉歆(りゆうきん)が《春秋左氏伝》をはじめ古文経書を重んじ,王莽(おうもう)が政権をにぎって,古文経書を博士官の教科書として以後,公羊学は衰え,後漢時代に何休が《春秋公羊伝解詁》を著したものの,学界では訓詁を重んずる古文学が主流となった。 その後,清代中ごろに至り,まず常州(江蘇省)の荘存与(1719‐88)が《春秋公羊伝》を顕彰し,ついで劉逢禄が何休の公羊学を重んじ《左氏伝》は劉歆の偽作だと指摘し,さらに龔自珍(きようじちん),魏源は,現実を遊離した考証学的学風を批判し,当面の崩壊しつつある王朝体制を救うために,何休の公羊学にもとづいて〈変〉の観念を強調した。しかし,公羊学を最も重んじて政治変革の理論的根拠としたのは,戊戌(ぼじゆつ)変法(1898)の指導者,康有為である。…

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