加藤善治(読み)かとう ぜんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤善治」の解説

加藤善治(2代) かとう-ぜんじ

1825-1901 幕末-明治時代陶工
文政8年生まれ。初代加藤善治の子。尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。弘化(こうか)3年(1846)陶器から磁器に転じて煎茶(せんちゃ)急須をつくり,これが瀬戸での磁器製急須の始まりとされる。明治8年岩手県にいき,磁器の製作指導。明治34年5月21日死去。77歳。号は早梅亭

加藤善治(初代) かとう-ぜんじ

1785-1873 江戸時代後期の陶工。
天明5年生まれ。尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。文化-文政のころ古法にならって茶器を製作。弘法大師像2000体をつくり人々にくばったので,弘法善治とよばれた。明治6年6月29日死去。89歳。通称は善右衛門。号は早梅亭。

加藤善治(3代) かとう-ぜんじ

1848-1918 明治-大正時代の陶工。
嘉永(かえい)元年生まれ。2代加藤善治の子。尾張(おわり)(愛知県)瀬戸の人。明治10年父の跡をつぐ。薄作りの飾り板など,平板作りの磁器を得意とした。大正7年4月6日死去。71歳。通称は善治郎。号は早梅亭。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android