労する(読み)ロウスル

デジタル大辞泉 「労する」の意味・読み・例文・類語

ろう・する〔ラウする〕【労する】

[動サ変][文]らう・す[サ変]
苦労して働く。骨を折る。「―・せずして手に入れる」
骨を折らせる。働かせる。「心を―・する」
ねぎらう。なぐさめる。「骨折りを―・する」
[類語]苦労骨折りろう労苦苦心腐心辛苦辛労心労煩労艱苦かんく艱難かんなん苦難辛酸ひと苦労難儀する骨折るてこずる心を砕く働く

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精選版 日本国語大辞典 「労する」の意味・読み・例文・類語

ろう‐・するラウ‥【労】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]らう・す 〘 自動詞 サ行変 〙 骨折る。はたらく。苦労する。
    1. [初出の実例]「常以為、作之者労、居之者逸」(出典:続日本紀‐和銅元年(708)二月戊寅)
    2. 「先勢の労せぬ前に大敵に打勝なば」(出典:太平記(14C後)三一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]らう・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 骨折らせる。はたらかす。苦労させる。無理に物事をさせる。
      1. [初出の実例]「身を助として身を労しぬ」(出典:海道記(1223頃)手越より蒲原)
    2. ねぎらう。なぐさめる。慰問する。

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