心を砕く(読み)ココロヲクダク

デジタル大辞泉 「心を砕く」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心を砕く」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 砕(くだ)

  1. 気をもむ。心配する。
    1. [初出の実例]「草枕紅葉むしろにかへたらば心をくだく物ならましや〈宇多天皇〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)覉旅・一三六四)
    2. 「如何なる憂目をか見んずらんと、事に触て身を危み、心を砕(クダ)けば」(出典太平記(14C後)三)
  2. 気を配る。苦心する。真心を尽くす。
    1. [初出の実例]「かへりて仏の御心にも背けば、わざと身を捨てて、心をくだきて、これを営む」(出典:仏道の記(1266‐69頃))
    2. 「かほど心を砕いて款待(もてな)すに。まだ唐の女房が恋しいと云ふか」(出典:東は東(1933)〈岩田豊雄〉)

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