腐心(読み)ふしん

精選版 日本国語大辞典 「腐心」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【腐心】

〘名〙 心をなやますこと。ひどく心を使うこと。苦心すること。
※妻(1908‐09)〈田山花袋〉二七「所謂善を行ふことにのみ腐心(フシン)せる人は」 〔史記刺客伝荊軻〕

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デジタル大辞泉 「腐心」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しん【腐心】

[名](スル)ある事を成し遂げようと心をくだくこと。苦心。「会社再建腐心する」
[類語]苦心苦慮鏤骨苦労骨折りろう労苦辛苦辛労心労煩労艱苦かんく艱難かんなん苦難辛酸ひと苦労

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普及版 字通 「腐心」の読み・字形・画数・意味

【腐心】ふしん

心を砕く。苦心。〔史記、刺客、軻伝〕樊於(はんをき)、袒(へんたん)(片はだをぬぐ)(やくわん)してみて曰く、此れ臣の日夜切齒(歯ぎしり)腐心するところなり。乃ち今、へを聞くを得たりと。自剄す。太子之れを聞き~屍(しかばね)に伏して哭す。

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