デジタル大辞泉
「千本」の意味・読み・例文・類語
ち‐もと【千本】
樹木などが、数えきれないほど多いこと。せんぼん。
「―の桜を植ゑ置き」〈謡・西行桜〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
せん‐ぼん【千本】
[1] 〘名〙
① 一本の千倍。また、本数が非常に多いことのたとえ。
※
月山(1974)〈森敦〉「おらがつくった大根なんども、扇にも、千本にも、賽の目にも切って、入れてあっさけの」
[2]
[一] (日蔵が冥府で
醍醐天皇に頼まれ千本の
卒塔婆を立てたからとも、一夜に千本の松が生じたと北野縁起にあるところからともいう) 主に中世ごろの、平安京北郊の
地名。京都市上京区千本今出川から船岡山西南麓にかけての地域をいう。蓮台野の
墓地の入口にあたり、千本閻魔堂(引接寺
(いんじょうじ))や千本釈迦堂(大報恩寺)がある。千本松。千本松原。
[四] 兵庫県南西部、新宮町の地名。
揖保(いぼ)川の支流栗栖川に沿う
因幡街道の旧宿場町。
[五] 静岡県沼津市、狩野川河口付近の地名。千本松原の
東端にあたる。
ち‐もと【千本】
〘名〙
※正治初度百首(1200)春「同じくは千本を引かん姫小松君がよはひの数にまかせて〈
藤原季経〉」
※明応本節用集(1496)「蒜 チモト」
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報