千本通(読み)せんぼんどおり

精選版 日本国語大辞典 「千本通」の意味・読み・例文・類語

せんぼん‐どおり‥どほり【千本通】

  1. 京都市内を南北に通じる道路。北は北大路通より北に延びて北山通につらなり、南は九条通よりさらに南下して鳥羽街道につらなる。二条九条間はほぼ平安京朱雀大路にあたる。近世中頃までは西朱雀通といい、北の部分千本通と呼んだ。なお、北はさらに鷹峰長坂を経て丹波に至る。千本。

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日本歴史地名大系 「千本通」の解説

千本通
せんぼんどおり

平安京開設当初、中央の幹線道路として開かれた朱雀すざく大路(道幅約八五メートル)にほぼ該当。上・中・下京を南北に貫通。「坊目誌」は、「北は鞍馬口の西、千本頭に起り、愛宕郡野口村に接し、南は二条下るに至り、葛野郡朱雀野村に接す。二条以南は古の朱雀大路の東頬に存するが如し。其以北は承久の頃開けしものなる可し」と記す。

この朱雀大路の両側には柳樹が植えられていた。「延喜式」左右京職条には、「凡道路辺樹、当司当家栽之」との規定があり、「守朱雀樹四人」と、道傍の柳樹を守る役人四人が定められている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千本通」の意味・わかりやすい解説

千本通
せんぼんどおり

京都市の市街地のほぼ中央を南北に通じる街路。北は北区鷹ヶ峰から南は伏見区納所 (のうそ) にいたる。ほぼ平安京の朱雀大路にあたり,沿道に平安京の大極殿跡,出世稲荷,壬生寺中央卸売市場,羅城門跡などがある。納所で旧国道1号線,五条で国道9号線と交わる。

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