日本大百科全書(ニッポニカ) 「南宮大社」の意味・わかりやすい解説
南宮大社
なんぐうたいしゃ
岐阜県不破(ふわ)郡垂井(たるい)町宮代に鎮座。金山彦命(かなやまひこのみこと)を主神とし、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、見野命(みののみこと)を配祀(はいし)する。創建は神武(じんむ)天皇の御代(みよ)と伝えるが不詳。846年(承和13)正(しょう)五位下(げ)、859年(貞観1)正三位、865年従(じゅ)二位、873年正二位となり、『延喜式(えんぎしき)』神名帳に名神(みょうじん)大社として登載され、その後美濃(みの)国の一宮(いちのみや)となる。旧国幣大社。5月4日御田植(おたうえ)祭と5月5日例祭における還幸舞(かんこのまい)は国の重要無形民俗文化財。寛永(かんえい)年間(1624~44)造営の棟札(むなふだ)と造営文書は、社殿、石鳥居、石輪橋など18棟とともに国の重要文化財。
[白山芳太郎]