口分(読み)クブン

デジタル大辞泉 「口分」の意味・読み・例文・類語

く‐ぶん【口分】

人数に応じて分け与えること。また、分け与えるもの。

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精選版 日本国語大辞典 「口分」の意味・読み・例文・類語

く‐ぶん【口分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人数にあてて分けること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「以伊勢尾張二国田、始班給志摩国百姓口分」(出典:続日本紀‐神亀二年(725)七月壬寅)
    2. [その他の文献]〔春秋公羊伝注‐宣公一五年〕
  3. 食糧。くいしろ。
    1. [初出の実例]「Ration 〈略〉口分」(出典:五国対照兵語字書(1881)〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔楊万里‐花果詩〕

くち‐わけ【口分】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「口」は種類種別の意 )
  2. 物や事柄を種類によって区別すること。分類類別区分。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
  3. 分配すること。配分配給。〔英和商業新辞彙(1904)〕

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普及版 字通 「口分」の読み・字形・画数・意味

【口分】くぶん

人ごとに等分する。〔公羊伝、宣十五年、何休注〕人、井田の法を制して、之れを口し、一夫一、田百畝を受けて、以て母妻子をふ。五口を一家と爲す。田十畝、謂(いはゆる)什の一にしてするなり。

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日本歴史地名大系 「口分」の解説

口分
ひぐちぶん

[現在地名]会津坂下町金上かながみ

金上村北西にあり、西は中政所なかまんどころ村。文化(一八〇四―一八)頃に金上村の樋口滝兵衛の指導で越後の立百姓を招いて開拓したといい、樋口氏を肝煎として樋口村とも称し、高一五七石余、家数六・人数三〇(木戸文書)

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