吉書の奏(読み)キッショノソウ

デジタル大辞泉 「吉書の奏」の意味・読み・例文・類語

きっしょ‐の‐そう【吉書の奏】

平安時代朝廷年始政始まつりごとはじめなどに弁官蔵人大臣から吉書を奏聞した儀式

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精選版 日本国語大辞典 「吉書の奏」の意味・読み・例文・類語

きっしょ【吉書】 の 奏(そう)

  1. 平安以後、年始、代始などに吉書を奏聞した儀式。弁官や蔵人から奏した歳首の奏と、大臣より奏した政始(まつりごとはじめ)の奏とがある。後には上皇中宮東宮御所摂関家などにおいても行なわれ、鎌倉室町幕府もこれにならって吉書始を行なった。
    1. [初出の実例]「吉書の奏、九日にあるべけれど」(出典:建武年中行事(1334‐38頃)正月)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吉書の奏」の意味・わかりやすい解説

吉書の奏
きっしょのそう

吉書とは吉日に奏覧する文書をいい,吉書の奏とは平安時代,年始や改元などに弁官や蔵人外記 (げき) から吉書を奏聞した儀式をいう。初めは朝廷の儀式であったが,のちには摂関家や鎌倉,室町幕府でも行われた。

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