名器(読み)メイキ

デジタル大辞泉 「名器」の意味・読み・例文・類語

めい‐き【名器】

すぐれた器物名作とされる器物。「天目茶碗の名器が重要文化財に指定された」
俗に、性交のときに相手多く快感をもたらす性器

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名器」の意味・読み・例文・類語

めい‐き【名器】

〘名〙
① 名高い器物。すぐれた器具
史記抄(1477)一二「天下の名器ぢゃぞ」 〔戦国策‐秦策・昭襄王〕
② (「春秋左伝‐成公二年」の「仲尼聞之曰、惜也、不多与之邑、唯器与名、不以仮一レ人、君之所司也」による。「名」は爵号、「器」は車、衣服の意) 爵位と、その位にふさわしい車や服飾など。君主が正しく保つべき世の中の身分秩序をいう。
醍醐寺文書‐延元三年(1338)五月一五日・北畠顕家奏状「至于無其才者雖功、多与田園名器」 〔南史‐庾仲文伝〕

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普及版 字通 「名器」の読み・字形・画数・意味

【名器】めいき

地位と車服儀器。尊貴の器。また、大器。唐・劉禹錫〔唐朝議郎守尚書吏部侍郎~贈司空~奚公(陟)神道碑、少(わか)くして名を以て自ら任ず。顯んで、推賢なり。其の擧ぐるるに、則ち~丞相~楊僕射~二、後天下の人と爲る。

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