…奈良県高市郡明日香村にあった古代寺院。浄土真宗の広厳(向原)(こうげん)寺がその後身と伝える。建興寺とも称し,飛鳥寺(法興寺)と並ぶ日本最古の寺院。縁起は《元興寺(がんごうじ)伽藍縁起幷流記(るき)資財帳》に取り込まれているが,それによれば,538年に百済から仏像が渡ってくると蘇我稲目(そがのいなめ)の建言で牟久原(向原)(むくはら)の宮に安置され,582年に桜井の道場に移って司馬達等(しばたつと)の娘善信ら3人の尼が住んだが,ついで593年(推古1)に推古天皇は,桜井の道場を聖徳太子に造営をゆだね,等由良(とゆら)宮を寺となして等由良(豊浦)寺と号したという。…
…所在の山名を付けた山号は,かつて寺院が山岳にあったなごりとされる。 日本最初の寺院は,蘇我稲目(そがのいなめ)(?‐570)が仏教伝来まもなく,仏像を自邸に安置して向原(むくはら)寺と称したのに始まるという。そののち7世紀,有力氏族がしだいに寺院を建立,624年(推古32)寺院数46を数えたといい,四天王寺式,法隆寺式などと呼ばれる七堂伽藍の堂舎(伽藍配置)を整えた古代寺院が営まれだした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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