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吹(き)矢 フキヤ

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デジタル大辞泉の解説

ふき‐や【吹(き)矢】

竹筒などの中に入れ、勢いよく吹いて放つ矢。竹を串のように削って先を鋭く、手もとは太めに割れ目を入れて紙の羽をつける。武器、また小鳥を捕らえるのに用いる。
遊戯の一。からくり仕掛けで動く人形や、点数を記した回る円板などを的に射当てて賭物を争ったもの。

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百科事典マイペディアの解説

吹矢【ふきや】

竹や木の筒に矢をさし,息で矢を吹き出して射るもの。戦闘や狩猟,捕鳥にこれを使う場合もある。日本では鳥刺(とりさし)が捕鳥に使い,またこれで的を当てる遊びもあった。
→関連項目射的

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世界大百科事典 第2版の解説

ふきや【吹矢 blowgun】

長い筒に詰めた矢を呼気で吹き出して小動物を射る狩猟具。音をたてずに獲物をねらうことができ,森林の中の狩猟に有効であるが,矢が小型軽量であるため,とがった矢先に毒を塗って殺傷力を強化している。マレー半島セマン族サカイ族などにみられる吹矢は細い竹でつくられた2~5mの筒と,30cm以上の竹串の矢からなっている。筒には竹の表皮を除いて用い,筒口は樹脂で固められている。矢先にはユーパス(クワ科)の樹液などを煮つめてつくった矢毒が塗られ,矢先が獲物の体内に残るよう矢先の部分に刻みが入れられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

吹矢
ふきや

吹筒と矢からなり、筒に矢を入れて息で矢を吹き飛ばす道具。筒は節を抜いた竹、アシの茎、くりぬいて中穴にした木などで、ときに2~3段に継ぎ、直径2~4センチメートル、全長は1.5~3.6メートルに及ぶ。矢は竹やヤシの葉肋(ようろく)などを細く削って先端をとがらせ、元には息を受けるための綿、コルク質の木の髄などを取り付けたもので、長さは15~30センチメートル程度である。射程は最大100メートル足らずで、熟達すれば、50メートル前後まではかなり正確に的中させうる。
 矢自体は軽く、打撃も小さいが、矢毒を用いることによって効果は著しく増大する。矢毒としては、東南アジアではクワ科の樹皮からとるイポー、南アメリカではツヅラフジ科、フジウツギ科の植物から抽出するクラーレが著名である。矢は使用すると回収が困難で、かつ毒矢の場合、そのまま携行するのは危険を伴うため、十数本から数十本をまとめてケースに入れ、持ち運ぶことが多い。
 吹矢は東南アジア、南アメリカの熱帯、亜熱帯森林地域では、狩猟用具として重要で、とくに見通しが悪く、対象への接近が困難な密林で、樹上性の鳥や獣などの狩猟に有効である。また、漁労や戦闘用にもしばしば用いられる。その他の地域、たとえば日本やアメリカの中部以北、ミクロネシア、メラネシアなどでは、吹矢は小鳥の狩猟など限られた目的を除き、むしろ遊びの道具としての性格が強い。[鹿野勝彦]

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