唐仁古墳群(読み)とうじんこふんぐん

国指定史跡ガイドの解説

とうじんこふんぐん【唐仁古墳群】


鹿児島県肝属(きもつき)郡東串良(ひがしくしら)町唐仁・新川西・大塚ほかにある古墳群。肝属川下流の左岸、標高5~7mの微高地に群在する南九州最大の古墳群。古墳時代前期から後期にわたる畿内(きない)型古墳分布の最南部に位置する一大群集墓であることなどから貴重な遺跡とされ、1934年(昭和9)に国の史跡に指定。前方後円墳5基、円墳134基の計139基からなり、規模が最も大きいのは唐仁大塚古墳と通称される1号墳で、墳長約140m、周濠を含めた全長約185m、後円部高さ約11m、3段築成の前方後円墳。墳丘頂部には大塚神社の社殿があり、神殿の下には石室の蓋石5枚が露出している。古墳の主体部である長さ3.6m、幅1.2m、高さ0.85mの竪穴(たてあな)式石室の中には長さ2.75m、幅0.87mの砂岩製舟形石棺が納められ、石室北壁と石棺の間からは鎧の残欠などを発見。この竪穴式石室以外に箱式石棺1基が露出しており、石棺の規模や内部状況、副葬品については不明だが、築造時期は古墳時代前期後半の4世紀末と推定されている。JR日南線志布志(しぶし)駅から車で約35分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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